備忘録

主に身の回りのことの備忘録。

【Grand Circle】9/20 1日のうちに長い距離を移動し、色々な活動を詰め込みすぎると、自分が直前まで何をしていたかわからなくなってしまう

今日はとにかく移動が多く、長い1日となった。

1日のうちに長い距離を移動し、色々な活動を詰め込みすぎると、自分が直前まで何をしていたかわからなくなってしまうものだと知った。

 

まず朝5時に起床し、Moabの街から40マイルほど移動し、キャニオンランズ国立公園にあるメサアーチに着いた。ここは朝日を見るのにいいポイントなのだが、曇り空と大量の中国人観光客により、それは阻まれた。やむなく、グランドビューポイントという地点に移動し、侵食された渓谷を見下ろしながら昨日もらったチーズケーキを食べた。

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阻む曇り空と中国人

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Grand View Point

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その次に、キャニオンランズ国立公園のすぐ隣にあるDead horse point州立公園に行き、これまた渓谷をチラ見した。入園料が10ドルした割には本当にチラ見だった。

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そして、次の国立公園へと移動。途中でロードサイドに無数にあるSubwayのうちの一つで、スパイシーイタリアンサンドイッチを食べる。
約160マイルの道を経て、メサベルデ国立公園に着いた。ここは世界遺産で、アメリカの先住民が岸壁に残した住居を遠巻きに見学することが出来た。この間の移動は、あまりの眠さに朝メサアーチまでの運転で朦朧としていた僕は睡眠休憩をとり、妻が運転してくれた。

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メサベルデから、今度はFour corners monumentという、アメリカで唯一四つの州が互いに隣接し合うポイントに向けて70マイルほど移動した。隣接しているのは、コロラド州ユタ州ニューメキシコ州、アリゾナ州だった。
ここでは、数十枚もの写真を撮影しているドイツ人らしき人々を目撃した。なぜここまで情熱と時間を傾けるのか不明。

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そうです。こいつらです。彼らが立っているのが、4州が隣接する地点。

 

そして本日の最終イベント(最終目的地ではない)、モニュメントバレーに向けて移動を開始した。モニュメントバレーまでは70マイルほど。小雨の中時速90マイルでかっ飛ばして19時前に到着した。
モニュメントバレーには地理で習ったメサやビュートと呼ばれる岩の柱がいくつもそびえている。これを下から見学する80ドルのツアーに参加。スティーブンくんというナバホ族の青年がオフロード用の4WD車で案内してくれた。モニュメントバレーは様々な映画のロケ地に使われており、Back to the Future part3にも出てきているそうだ。
このスティーブンくん、普段からツアーガイドをしているからだろうが、写真を撮るのが抜群に上手だった。

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30分程度でモニュメントバレーの主要なメサを見学したのち、ビジターセンターでSPF15のリップクリームを購入し、Pageという街まで移動を開始した。

Kayentaという、モニュメントバレーから20マイルほど進んだ先にある小さい集落でガソリンとバーガーキングのワッパーとポテトを補給して、そこからさらに120マイルほど、街灯のない雨の夜道を妻は時速60マイルで突っ走り、Pageの街に2時間半程かけて到着した。現地時間は10時半になっていた。


街灯があって、ロードサイドに人の暮らしが少しでも垣間見えることでここまで安心感を得られるものかというくらい、2時間半の夜道のドライブは心細かった。

チェックインして日記を書いているうちに寝落ちした。

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【Grand Circle】9/19 日の出、キャピトルリーフ国立公園、ゴブリンバレー州立公園、アーチーズ国立公園

今日は日の出を見る。
朝は5時に起き、支度をしてブライスキャニオンのInspiration pointに車で向かった。ここは昨日も来た通り、眼下にブライスキャニオンの代名詞とも言える岩の尖塔が見えるだけでなく、東から昇ってくる朝日を拝むことができる。


日の出は7:14。inspiration pointで星の写真撮影に挑戦したりしながら1時間くらい日の出を待つと、正面から日が昇ってきた。僕は夕日よりも朝日に照らされた山の方が、希望に満ちた印象を与えてくれて好きだ。

 

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続いてナチュラルブリッジをチラ見して、ブライスキャニオンを出発した。

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次に向かうのはキャピトルリーフ国立公園。3時間ほどで到着した。

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ここでは、モルモン教徒が運営してる果樹園で取れた果物を使ったフルーツパイとストロベリーアイスを食べ、先住民が描いた岩絵をチラッと鑑賞。とにかく乾燥かつ日差しが強くて早々に退散。

こんなお店で売ってるパイ。

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パイはフルーツがごろごろ入っていて、とても贅沢。

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人のような絵が右のほうに、中央には鹿のような絵が。

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キャピトルリーフの滞在はごくごく短時間で、すぐにアーチーズ国立公園に移動を開始した。アーチーズまでの道も本当に真っ直ぐだった。

 

途中、ゴブリンバレー州立公園にも立ち寄った。ここは岩が侵食されてゴブリンのような形になり、そのゴブリンが無数に立ち並んでいる場所だ。岩が可愛いと感じたのは初めての経験で、国立公園ではないものの立ち寄ってよかった。ゴブリンバット!アッー!!と叫びながらゴブリンバレーを去った。

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最後に到達したアーチーズ国立公園は、アメリカの国立公園の中でも人気のスポットらしい。

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実際に行ってみると、奇岩の宝庫だった。ゴシップロック、シープロック、バランスロック、ノースウィンドウ、そしてデリケートアーチという、名前が付けられた奇岩たちを見てまわった。

バランスロック

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その中でも特に印象的だったのはデリートアーチで、ここは日の入りを目指し、1時間程度のトレイルを歩く。
苦労してたどり着いた先で見た岩のアーチと夕陽はたいそう美しかったが、たくさんの観光客と横暴な中国人観光客がいざこざを起こして殺伐とした空気が流れていたのが残念だった。

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完全に日が落ちるまでデリケートアーチを見た後は、車に戻り、少しだけ星空を楽しんだ後、ホテルにチェックイン。


10時半にデニーズに入りミートボールスパゲッティーとホットサンドを注文するも、出てきたのはほぼ1時間後。店員さんが、遅くなってしまったのでデザートをサービスしてくれるとのこと。11時半から夕飯を食べて、チーズケーキをお土産として頂戴し、ホテルに帰って寝た。

【Grand Circle】9/18 ブライスキャニオン国立公園へ

朝はゆっくり8時半の起床。シャワーを浴びたのち朝食。ロッジには朝食が付いていて、レーズンベーグルとコーヒーとオレンジジュースを摂取。

 

車でザイオンビジターセンターに移動し、そこからシャトルバスで10分ほどかけてCourt of patriarchsに移動した。ここのバス停のすぐ裏手にある展望ポイントから三つの岩峰が並ぶ姿をチラッと眺め、再びビジターセンターに戻る。

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12時頃に再び車に乗り、ザイオン国立公園の中を抜けてブライスキャニオンへと向かう。ザイオン国立公園の中のドライブもまたとんでもない景色だった。

ほとんど360度を褐色の岩山とまばらに生える緑の木々に囲まれ、そのなかを縫うように進み、時には岩山に開けられたトンネルを抜け、ビッグホーンシープなどに遭遇しながら公園を脱出した。

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そこから1時間半ほど進んだ先にブライスキャニオン国立公園はある。ブライスキャニオンは、無数の赤い岩の尖塔を眼下に見下ろすことが出来ることが特徴だ。
まずは本日泊まるモーテルにチェックインを済ませ、シャトルバスステーションに移動。
そこに車を置き、シャトルバスでInspiration pointに向かった。そこからはブライスキャニオンの代表的景観である岩の尖塔を見下ろすことができる。

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続いて、トレイルを少し移動し、Sunset pointに着き、Navajo loop trailを歩いた。ナバホループトレイルは、まさに先ほど見下ろした岩の間を歩いて下まで降りて巡るルートである。細長かったり先の方だけが太くなったりしている岩の柱は見応え十分。同じタイミングで来ていた日本人ツアーの皆さんもとても盛り上がっているようだった。

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ナバホループトレイルを終え、夕日に照らされるブライスキャニオンを鑑賞してからモーテルに戻った。

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モーテルのフロントも兼ねているステーキレストランで、CutthroatとHoo dooという地元のビールと、ハンバーグステーキ、トラウトを蒸したものを食べた。

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明日は日の出を見るため、早々に準備して寝た。

【Grand Circle】9/17 ラスベガス到着、ザイオン国立公園へ

4時半に起床。シャワーがバスルームの天井に垂直に取り付けられているタイプで、水圧も弱く、雨に降られているかのようなシャワーを浴びた。5時20分にホテルのロビーに降りて行った。

5時半のシャトルバスでカルガリー国際空港に移動し、エアカナダのチェックインをすませる。
カナダからアメリカの入国は、全てカナダ国内で完了する。今日はラスベガスへの移動。カルガリーの空港でパスポートに入国のスタンプを押してもらい、飛行機に乗り込んだ。

機内で飲んだCANADA DRYのジンジャーエールにはフランス語表記がされていて、改めてカナダは英語と仏語が使われているのだなと思った。

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2時間のフライトを経て、ラスベガスには現地の8時半頃に到着。

 

 空港着いた瞬間スロットあって草

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ラスベガスには、レンタカーセンターという施設があり、空港からシャトルバスで5分くらいの場所に主要なレンタカー会社が集結している。
僕らはハーツレンタカーの会員であり、あらかじめ車を予約してあったのだが、ここからがスムーズすぎて感動した。レンタカーセンターに到着する前に、あらかじめ携帯にメールで、あなたの車は駐車場の何番に停車してありますと連絡がある。ハーツの会員は窓口で手続きをすることなく、直接車まで向かい、車と車内に置いてある鍵を手に入れる。そしてもう出発できるのだ。
駐車場の入り口には電光掲示板があり、そこにも予約名と停車場所の番号が表示されているので迷うこともない。

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こうして便利に車を借りたのち、電化製品屋さんで一昨々日、壊れてしまったコンパクトデジカメの代替機を購入し、そのすぐ横にあるアジアンスーパーマーケットでちょっとした中華のデリのようなランチを食べた。中華風ちまき(sticky rice with lotus leaf)がおいしかった。

野暮用と食事を済ませ、ようやくザイオン国立公園へと向かった。


距離にして160マイル。完全なる荒野の真っ只中を時速75マイルで突っ走るのはなんとも言えない爽快感とここでガス欠になったら死ぬという緊張感があるものだった。

 

ザイオン国立公園は誤解を恐れずに例えるならば、ビッグサンダーマウンテンだった。ビッグサンダーマウンテンの山が左右に無数に聳えている。

正直言って、僕はアメリカの国立公園を舐めていた。赤く切り立った崖に、緑の木々がまばらに生えていて、空は真っ青で、その景色に圧倒された。アメリカの国立公園のスケールの大きさの洗礼を受けたような気分だった。

 

ザイオン国立公園すげー

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気候は極めて乾燥しているが、川が谷の合間を流れているために、緑も豊かなのがザイオンの特徴のようだ。

 

ホテルからシャトルバスでザイオンビジターセンターに移動し、そこからバスで40分程度進み、Temple of Sinawavaという奥地まで移動した。ここからさらに30分程度River side walkというトレイルを歩くとNarrowsという川に着く。
ここは沢登りができる場所だ。
汚れてもいい靴を履き、往復1時間程沢歩きをした。川の水は冷たく、深さは浅いところでくるぶしくらい、深いところでは膝くらいまであった。

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沢歩きを終えて濡れた足のまま来た道を引き返し、ホテルまで戻った。帰りのバスで、乗り合わせた人たちがどんどん会話の輪を広げていき、しまいにはバスの運転手まで会話に混ざり始めた。このフレンドリーさはアメリカの良さだよなと改めて感じた。
帰りにガソリンスタンドでビールとチップスを購入。

 

近くのレストランで、BBQ chicken、BBQ salad、Teriyaki burgerを食べて、部屋に戻って先日撮ったクマの動画を見つつビールを飲んだ。

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ふと携帯を見ると、ニューヨークで爆発との情報。みんなに心配してもらった。ビールを飲み終えてからは、眠すぎて日記を書きながら寝落ちした。

【Canadian Rocky】9/16 カヌー、カツカレー、Trans-Canada highway

今日はカナディアンロッキーの最終日だ。ジャスパーからカルガリー国際空港まで、420kmの道を車で移動する必要がある。

宿をチェックアウトし、まずは朝一番で、ピラミッド湖というジャスパーの街から数キロのところにある湖に向かい、そこでカヌーに1時間ほど乗った。水曜どうでしょうユーコン川下りを思い出し、妻と「ミスターがんばれ!」などと声を掛け合いながら1時間ほど楽しんだ。

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天気がとてもよく、ピラミッドマウンテンが湖面にとても鮮明に写っていたのが印象的だった。

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続いてジャスパーの街に戻り、さゆりという日本食料理屋でチキンカツカレーwith天ぷら小鉢を食べた。山といえば、やっぱりカツカレーでしょということで、どうしても食べたくなってしまった。凄まじい量で満腹。
天ぷら小鉢についていた、人参とピーマンとブロッコリーの天ぷらは生まれて初めて食べた。

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ここからが大移動の始まり。まず3時間強をかけてバンフに向かう。僕は猛烈な眠気に襲われてしまい、妻にその行程のほとんど全てを運転してもらってしまった。天気は快晴、ロードサイドの景色も抜群にいいのに、僕は助手席で1時間くらい寝ていた。

レイクルイーズからバンフまでの区間は、ハイウェイ1号線を少し外れ、旧国道の1A号線を走った。その道すがら、キャッスルマウンテンという西洋のお城のような形状をした山を見たり、計画山火事(Fire in here, do not reportという看板があり、煙が上がっている場所の近くに暇そうな消防車があった)に遭遇したりできた。総じて、ただの移動というわけではない、充実の道程だった。

 

キャッスルマウンテン

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バンフでは、お土産屋さんに少しだけ立ち寄り、すぐさまカルガリー国際空港に戻った。

バンフからカルガリーまでの道は、左右に牧草地が広がる広大な大地に一本太い道路をただただ東西に横たわるよう敷きましたというような高速道路である。名をトランスカナダハイウェイという。正確にはトランスカナダハイウェイはバンフから先もつづいているのだが、とくにバンフからカルガリーまでの区間の一直線ぶりがすごい。
ここを"制限速度"時速110kmで駆け抜ける。

 

カルガリー国際空港には7時前に迷うことなく着いた。ナビなしでも、Wi-Fiで一度探索したルートを決して外れないようにしたり、地球の歩き方の地図を参考にしたり、道路標示を見逃さないようにすれば、意外となんとかなるもんだった。ただ、地図の読める相方は必須。

空港から本日の宿まではバス停に設置されている電話から宿に電話してシャトルバスを呼び寄せる。10分ほどで宿に着き、併設のイタリアンレストランでカルボナーラとシーフードスパゲティを夕飯に食べて、部屋に戻って昨日残した白ワインを飲んで寝た。

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明日はいよいよアメリカに戻る。
さらばカナダ。さらばkm表示。

【Canadian Rocky】9/15 Edith Cavellトレイル、野生動物たちとの邂逅

7時に目覚ましをかけてスヌーズと格闘の後に7時半起床。支度をしてケビンのすぐ横にあるレストランで朝食ビュッフェを食べ、9時前に出発。

 

最初の行き先はMount Edith Cavellという山。ここに登り、エンジェル氷河という、天使の形をした氷河を見るのが目的。Edith Cavellには4時間くらいで歩けるキャベルメドウというトレイルがあるのだが、手軽に森林限界を超えて遮るもののない斜面を歩くことができるという点と、トレイル上から常にエンジェル氷河の姿が見え続けるという特長があった。

 

10時頃にトレイルを歩き始めた。初めは日陰でとても寒かったが、緩やかな傾斜を進むうちに体が暖まり、快適になってきた。
途中、ピカと呼ばれるナキウサギの仲間や、クズリと思しき茶黒い動物に遭遇した。ピカはちょっとした鳥のような甲高く長い声で鳴く。斜面に生えているハイマツのような苔のような植物を食べまくっており、フォルムはモルモットとウサギの間のような感じである。

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リスもいたんよ。

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1時間ちょっと歩くと、森林限界に到達する。それ以降はエンジェル氷河が見え続ける。
エンジェル氷河はその名の通り、羽を広げた天使のように見える氷河だ。青白い氷河と、その上部にある氷河によって削られたお椀型の山容はとても格好がよかった。

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森林限界だからこその、植物が生えていない枯れた山肌に登山道だけが白っぽくウネウネと描かれている光景は、数年前に日本アルプスで見た光景を彷彿とさせるもので、とても懐かしかった。天気も良く、爽やかな風が吹く中での山歩きは本当に気持ちよかった。

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4時間のトレイルを気持ち良く終え、引き続いて、

マリーン渓谷

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メディスン湖

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マリーン湖

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を巡った。1つ1つが30km強離れているので、ドライブをするにもちょうどいい。ロードサイドはほとんどが針葉樹だか、時折分布している落葉樹は見事に黄色く色づいていて、カナディアンロッキーの灰色の山々の下で見事に映えていた。

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帰りのドライブ中、道端にたくさんの車が止まっていたので、何かと思えば、ブラックベアがいた。大人しいクマとはいえ、目先10mくらいのところにいるクマを車から降りてカメラでおさめる動物ファンの人達はすごい情熱があるなと感じた。でもクマかわいかったよ。

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カナダ特有の渓谷や湖畔の景色、そして野生動物との邂逅を今日もまた十分に楽しみ、宿に戻ってコインランドリーで洗濯をしたのち、併設のレストランで夕食を取った。
エルクのカルパッチョ、トラウトのスモーク、キノアのリゾットと、カナダのビールを飲み、ケビンに戻ってワインとニューヨークから持ってきた赤いきつねを食べて寝た。

【Canadian Rocky】9/14 バンフからジャスパーへの移動と道中の観光

7時半起床。今日はバンフからジャスパーという街に移動する日だ。移動する日といっても、道中に見なければいけないポイントが非常に多いため、忙しい。

宿をチェックアウトしてまずはFairmont Banff springs hotelを少し離れた展望台から見学。
すぐに移動を開始し、昨日の夕方行ったモレイン湖に向かった。

 

モレイン湖に着いた時はまだ周囲の山の陰で朝日を浴びる直前だった。霜が降りて、晩秋の早朝そのものだったが、徐々に日が差してくると、湖は美しいエメラルドグリーンに変わった。湖を取り囲む険しい岩峰との対比が素晴らしかった。

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その後は一路ジャスパーに向かう。そしてその途中の景勝地を根こそぎ楽しむというスタイルを取った。
巡った景勝地は以下の通り。

 

・クロウフット氷河

烏の足のような形をした氷河。確かにはっきり鳥の足のような形をしていることがわかった。ロードサイドの簡易な駐車場から見えるため、たくさんの観光客が車を止めて写真撮影をしていた。

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・ボウ湖
エメラルドグリーンの湖と周りを囲む急峻な岩山という、僕のイメージの中のカナディアンロッキーとして定番化しつつある組み合わせの湖だった。

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・ペイトー湖
僕は4歳くらいのころ、カナディアンロッキーに来たことがあるのだが、その中で唯一記憶に残っている湖。シルエットがキツネの顔のような形をしているなと思った記憶が残っているのだ。20年経っても相変わらずキツネだった。
あと、近くにいたおっさんに、お前の着てるジャケットは湖と同じ色だな!と言われた。そう捉えるとすげー色の湖だ。

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・ミスタヤ渓谷
氷河からの雪解け水が流れる川で侵食されてできた渓谷。割とよくあるタイプの川で侵食された渓谷だが、見応えはあった。名前の響きが水曜どうでしょうのミスターに似てるので、「ミスタくんを告発します!」などとつぶやきながら観光を済ませた。

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クロッシングで昼食
クロッシングという、道の駅のような場所に寄った。ホットドッグにチリビーンズをアホほど乗せたものと、バンズに大量のpulled porkを挟んだサンドイッチを食べた。多分合計2000kcalくらいあった。

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・コロンビア大氷原
これが今日のハイライト。氷河観光のため、特殊な6輪バスに乗り、氷河の上を移動して大氷原に降り立つ。氷河の上は冷たい風が吹き下ろしていて寒いが、その割には以外と見応えはない。どちらかといえば、雪上バスを楽しむツアーとなっている。帰り、集合時間に遅れた中国人が容赦なく氷河に置き去りにされていたのが印象的だった(後続バスで無事回収された模様)。

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・スカイウォーク
氷河を見下ろせる高さ300mの場所に作られた天空の回廊。韓国人の女の子がむちゃくちゃビビっていたのがかわいらしかった。

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以上を終え、コロンビア大氷原からジャスパーに向かう途中、道端で2回エルクという大型の鹿に遭遇した。寒帯の動物特有の大きな体は迫力に満ちていて、雄大だった。

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ジャスパーではファミリーケビンに泊まることになっている。これがなかなかに素敵なケビンで、キッチンや暖炉まである。

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ジャスパーのコンビニ的なストアでサッポロ一番辛ラーメンを買ってキッチンで調理して食べた。ちょっとした山小屋気分を味わえてよかった。